理性
Vernunft

z.B. ヴァイオリンソナタ イ短調 Op.137-2

 シューベルトは恋を歌うにも、情熱にまかせておぼれきってしまうことはありません。どこか傍観しているような、心の動きを完全ではないまでも制御しつつ歌っているように感じます。
 若い頃には情熱にただ振り舞わされるだけだった我々にも、冷静に全体を見回せる理性が、まったくもって不完全ながら備わりつつあります。理性の備わった大人のみが奏でることのできる音楽なのでしょう。