弱さ
Schwach

未完成交響曲
「花の便り」D622
「恋する女の手紙」Op.165-1, D673
「ズライカ第二」Op.31, D717

 恋をすると、その片思い度が強いほど相手は相対的に強くなり、自分は弱くなるばかり。消え入りそうになる心臓の鼓動をシューベルトは密やかに、恋人にうちあけるように音楽にのせて訴えかけます。
 弱さを声高にさらけだすのではなく、しかし決して表面的な強さで包み隠してしまうこともありません。その微妙な表情を各所に読み取ることができます。
 未完成交響曲第2楽章の第2主題のシンコペーションにのったクラリネットやオーボエがシューベルトの弱さに震える心を表現しています。