遙かなる恋
ferne Liebe

z.B. 『白鳥の歌』
   『糸を紡ぐグレートヒェン』
   弦楽四重奏曲「ロザムンデ」

 見かけが冴えなかったからでしょうか。シューベルトは女性に恵まれない人生だったようです。シューベルトからだれかにアプローチをした、という痕跡も余り残っていないようです。
 遙か彼方を見つめるように女性を見ていたのでしょう。リートの中では、男性にとっての理想的な女性像が描かれることになります。
 手に入れられない女性との生活、幸福。
 また、死を見つめる後期の作品からは、満たされない男のやるせなさが、フィルターなしに表現されていることがあります。器楽曲からもシューベルトのため息や熱い思いを聴き取ることができます。